仕事の基本動作1998.12)

信頼 約束時間を守る 報・連・相 挨拶は人間関係の始まり 誰に読ませる書類か 仕事の契約 品質・コスト・納期 仕事は何のために

 

社会で(会社で)仕事をする上で基本となる事柄について考えて見たい。 以下に6つの項目を挙げるが、その基盤となるものは「信頼性」である。 相互に「信頼」のない仕事(ビジネス、日常生活、友人関係、なども同じ)は決して成り立たない。

その1は人と約束した時間(或いは仕事の納期)を守ることである。 「忙しかったから」、と言うのは理由にならない。 忙しいのはお互い様であり、それを承知した上で約束したのだから。 忙しかったので約束した時間を守れなかったとか、忙しかったので約束した仕事の納期が守れなかったと言うのは、業務上では、自分の仕事の能率が悪かったことを宣伝している様なものだと解釈されても仕方がない。少なくともあなたの上司やお客は、あなたが本当に忙しいかどうかは分からないから、口ではどう言おうと仕事の能率が悪かったと腹の中では思っている。 どうしても守れない時は、少なくとも事前に説明しておく必要がある。

その2は仕事の関係者への報告、連絡、相談、報・連・相 ほうれん草)を緊密にすることである。 仕事では全く一人だけでするということは有り得ない。 誰か仲間や関係者がいるはずである。 もっとも、中には報告、連絡、相談をしても何の頼りにもならない人も時にはいるが。

その3は日常の挨拶である。 挨拶は人間関係の始まりであり、仕事の潤滑油である。 一日は朝の「おはようございます」から始まる。

その4は書類の書き方である。 その書類は、誰に読ませるのか/聞かせるか。 相手方を頭において書く。 自分だけ理解できていても,それを読む相手方が理解しなければ何の役にも立たない。 話の筋道は通っているか。 前後の理屈が合っているか。 伝えたい/言いたいポイントが明確か。 正しい日本語で書かれているか。 主語,述語がハッキリしているか。 誤字,脱字はないか。 誤解を招く文章になっていないか。 などの注意が必要だ。

良い文章は、仕事の効率を高めてくれる。 自分が頭の中で考えていることは、はっきりしているようで実は漠然としていたり、矛盾や抜けがあったりするものだ。 それを文章に書くことで頭の中(考え方)が整理され、論旨が明快になり、矛盾や抜けが補完できることになる。

その5は仕事の条件である。 どんな条件(品質、コスト、納期 Q・C・D)で仕事をしようとしているか。 自分の仕事の契約(客と当社、当社と取引先、自分と上司、自分と関係者、などなど )はどうなっているのか。 仕事上で最も基本となる枠組みを頭において仕事をしないと、後で総ての仕事が無駄に終わる可能性がある。

その6はお客への対応、お客と接する態度、話し方、見えない電話の相手への対応、などである。 これは説明の必要もないであろう。

最後に、これが最も基本的なことだが、時には「仕事は何のためにするか」を考えて見よう。 お金儲けのため、生きるため、達成感を得るため、自身の能力発揮のため、世のため人のため。 出来れば前段より後段に進みたいが、さて、どうだろうか。