お金とは

(便利な道具 善悪の2面 予定どおり入ってこないのがお金 欲は無限)

 

お金は人間が発明した、経済効率化のための最高の道具であると思う。 こんな便利な道具は他にない。 或るときは自分の身を守ってくれたり、心理的な安心感を与えてくれる。 子供を育てるためにも必要。 次世代に自分の財産を引き継ぐためにも有効だろう。

同時にこれほど人間を苦しめている道具も他にない。 このために、有史以来どれほど多くの人が、盗みを働き、他人をだまし、もめごとを起こし、他人を妬み、殺し、他人と自分を不幸にしてきたことか。 「金が仇のこの世の中、ああ何とか早く憎い仇に巡り合いたい」と誰かが言っていたが、本当に善悪の2面を持った代物である。

お金を出すときは、例えそれが「貸す」お金であっても、二度と戻ってこない覚悟で出さなければいけない。 一旦貸したお金(株などに投資した場合も同じ様なものだ)が、無事帰って来たとすれば、それはラッキーだったと思うくらいで丁度良いものだ。 逆に入ってくる予定のお金も現実に手元に来るまでは安心してはいけない。 往々にして予定どおり入ってこないのがお金である。

人の欲は無限である。 西洋の諺に曰く「黄金の雨が降っても人は満足しない」と。

有るようで無いのが金、無いようで有るのが借金